UKオリジナル盤専門の中古レコード店
■ 「UKオリジナル盤」の表記について

当店では『そのタイトルにおいて最も発売時期に近い初期に、イギリスでプレスされたレコード』に対して、''UKオリジナル盤'' という言葉を使用しています。

たとえば、アメリカのアーティストがアメリカでリリースした作品の場合、正式にはアメリカ初期プレスがオリジナルとされますが、当店ではその作品が初期にイギリスでプレスされたものにおいては ''UKオリジナル盤'' と表記しております。
その点、ご承知おき下さいますようお願い致します。
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2014年6月
店長日記:1
2014年06月01日

今回はビリー・ジョエルの1stアルバム『Cold Spring Harbor』のお話です。
「えっ、ビリーのファーストって“ピアノ・マン”じゃないの!?」
と思っている方もいらっしゃるかもしれませんね。

本作は“ピアノ・マン”より2年前の1971年に、マイナー・レーベルからひっそりとリリースされた作品です。
プロデューサーのアイティー・リップとの確執、
おまけに制作側のミスで、ビリーの声が半音高い状態でマスタリングされてしまったという、いわくつきの作品です。
完成したレコードを聴いたビリーは激怒、
盤を道に投げつけたという話も残っています。
結果、殆ど売れることなく即廃盤、
1983年に再発されるまで、実に10年以上もの間、幻の1stとなってしまいました。

再発盤でようやく日の目を見、全米158位の初チャート・インを果たすわけですが、
ビリーの声は通常に戻され、オリジナル盤には入っていたオーケストラが取り除かれるなど、
かなり大幅に手を加えられています。

のちに『ストレンジャー』や『オネスティー』をはじめ、
数々の大ヒットを飛ばすビリー・ジョエル。
本作にはそのような“華”はまだありませんが、
ピアノ弾き語り主体の繊細で美しいナンバーがずらりと並ぶ
個人的には最も好きなアルバムです。
(ビリー本人にとっては、忘れてしまいたい作品なのでしょうが・・・)


そんなおススメの作品なのですが、
今回めでたくUKオリジナル盤で入荷しました!
英国プレスはフィリップスからのリリースですが、当時のフィリップスはラベルが黒から紺への切り替え時期。
もちろん激レアの黒ラベルでのご紹介です!

再発盤の音源で出回っている本作、
短くカットされる前の「You Can Make Me Free」や、
壮大なオーケストラで盛り上がる「Tomorrow Is Today」で涙を流して下さい!
ビリーの声はちょっと高いですが(苦笑)、それ以上の感動を与えてくれる大名盤です。























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