大塚レコード

UK Island ILPS 9115 stereo
Condition sleeve : VG++ / record : EX-


英国トラッドを代表するフォークロック・バンド、フェアポート・コンヴェンション。
１９６９年の本作は彼らの最高傑作との声も高い４枚目で、ヴォーカルのサンディ・デニーが在籍した最後の作品でもあります。　
澄み渡るサンディの声が郷愁を誘う厳かな美曲「Reynardine」や「Farewell, Farewell」、後半のたたみかけるようなプレイが迫力、トラッドとエレクトリックの奇跡の融合「Matty Groves」、デイヴ・スウォーブリックのフィドルを大きくフィーチャーした躍動的なインスト「Medley」、緊張感に満ちた変拍子の大作「Tam Lin」、英国的翳りと叙情性に満ちた「Crazy Man Michael」等、極めて完成度の高いナンバーが並びます。８曲中５曲がトラッドですが、見事彼ら色のサウンドに仕上げられており、オリジナル曲との区別は殆どつきません。
聴けば聴くほど染みてくる、エレクトリック・トラッド・フォーク・ロックの金字塔的な名盤です。


ＮＯＮコーティングの見開きジャケットは、表も裏も微かなリングすれ、エッジ沿いにヨレジワや細かなシワが散見されます。表ジャケ右上角付近にシール剥がし跡と少々の剥がれ、見開き側エッジにヨレ、左下角周辺と裏ジャケ右下角付近に薄いシミが散見されます。見開き内側はスレ少なめですが、上下逆さまに貼られています。８センチの底割れ、四隅の角及びエッジの所々にスレが散見されます。背文字の一部にスレがかかっていますが、概ね残っています。
盤はうっすらとした表面スレや紙スレ・ヘアラインが光にかざして微かに見える程度のＢ面をＥＸ－、やや多めのＡ面をＥＸ－－としました。さらにＡ面の盤のふちに白い塗料汚れが有り（画像参照）、イントロで１０回程度の ''サッ'' を拾います（最初３回はややハッキリと、残りはよく聴いて分かる程度です）。全体的にはＢ１前半で６回の微かなプチをはじめ、ごくたまに軽微なチリプチを感じる箇所はありますが、鑑賞の妨げになるような酷いノイズは特に無く底チリもわずか。大変良好な再生状態です。
Ａ面ラベルに書き込み有り。

ＵＫオリジナル盤。ＮＯＮコーティング見開きジャケット。
マトリクスはＡ//１、　Ｂ//１
インナースリーヴの周囲に黄ばみ＆シミ有り。