UKオリジナル盤専門の中古レコード店
■ 「UKオリジナル盤」の表記について

当店では『そのタイトルにおいて最も発売時期に近い初期に、イギリスでプレスされたレコード』に対して、''UKオリジナル盤'' という言葉を使用しています。

たとえば、アメリカのアーティストがアメリカでリリースした作品の場合、正式にはアメリカ初期プレスがオリジナルとされますが、当店ではその作品が初期にイギリスでプレスされたものにおいては ''UKオリジナル盤'' と表記しております。
その点、ご承知おき下さいますようお願い致します。
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店長日記
店長日記:26
2019年09月01日

令和元年10月1日より、ゆうパックの料金が値上げとなります。
それに伴い、当店でも配送料金の改正を行うことになりました。
今月末で大塚レコードは7周年を迎えます。
この間、何度か改正されたゆうパックの値上げに屈することなく送料据え置きで堪えてきましたが、
そろそろ辛くなってまいりましたので、当店でもやむなく10月1日(火)のご注文分より送料を変更させていただきます。

送料の詳細ですが、今現在ご負担いただいております金額に加え、
(現行の送料は、トップページの上の''ご利用案内''をクリックの上、ご確認下さい)
●北海道・本州・四国・九州にお住まいの方は100円、
●沖縄県にお住まいの方は200円、プラスさせていただきます。

尚、10月1日は消費税増税で日本中大混乱になると思われますが、
お品物の価格につきましては、当店は税込み価格で営業しておりますので、変更はいたしません。
また、お買い上げ商品合計金額が2万円を超えた場合は、今まで同様、送料は無料とさせていただきます。

お客様のご負担が増えてしまい誠に恐縮ではありますが、何卒ご理解いただけると幸いです。
今後とも、大塚レコードをよろしくお願い申し上げます。

2015年04月09日
アメリカのガールポップ・シンガーのレスリー・ゴーアが亡くなったのは今年の2月。

個人的に愛聴していた歌手だっただけに、しんみりとした日々を送っていたのですが、ここにきてまたまた訃報が・・・。

“60年代の英国において最も成功した女性シンガー・ソング・ライター”と言われたジャッキー・トレントの死です。


1940年英国ニューキャッスル生まれの本名イヴォンヌ・バージェス。

僅か10歳でパントマイムを演じステージ・デビュー。

その後キャバレーなどで歌い始め、60年代初頭に“英国のバカラック”ことトニー・ハッチと運命の出会いを果たします。

66年に結婚をし、コンビで数多くの優れた楽曲を世に送り出しました。

仲睦まじいおしどり夫婦として有名でしたが95年にコンビを解消、離婚に至ります。

彼女はその後もミュージカルに出演するなど精力的に活躍している・・・と聞いていたので、突然の訃報にとてもショックです。


60年代の英国は、ダスティ・スプリングフィールドやペトゥラ・クラーク、ルルにサンディ・ショウ等々、ガール・ポップの全盛期でしたが、

ソング・ライターとしても活躍したのは恐らくジャッキーくらいでしょう。

そして今あらためて聴き直してみると、そのクオリティの高さに驚かされます。


ジャッキー・トレントに哀悼の意を込めまして、本日71年と74年の名盤を更新しました。

いずれも入手困難なアルバムです。

60年代が彼女の黄金期と思っている方も多いでしょうが、

70年代の作品もかなりの完成度です。

未聴の方、是非一度お試し下さい。


2014年08月07日
毎日毎日暑いですねぇ・・・

なんか年々暑くなっているような気がするのは

異常気象のせいなのか、それとも私が年取ったせいなのか・・・連日だるだるです・・・

おかげで朝から晩まで冷房フル稼働です

先日、友人とそんな話をしていたら

「うちはそんなにクーラー付けてないよ」との答え

え? だって暑いじゃん、と言うと

「窓開ければ涼しい風が通るじゃん、それに電気代浮くし」とのこと

まぁ、ごもっともな意見ですが、命には代えられません

「大事な商品が暑さでぐにゃぐにゃになったら一大事だから
レコードの為にクーラー付けてるのさ」

と、いかにも嘘っぽい嘘をついて帰ってきました


今のところは夏バテもせず、なんとかやり過ごしていますが

この異常な暑さ、油断はできません

皆さんは、ちゃんと熱中症対策はしていますか?

水分は、のどが渇く前から少しずつ飲む

就寝時の冷房はタイマーではなく、つけっぱなしの方が良い

扇風機は体に当てずに壁に向け、部屋の空気が流れるようにする

実は夜に熱中症になるパターンが多い

・・・等々、ホント気を付けたいものです

ひと昔前は“熱中症”なんて言葉、聞かなかったのになぁ・・・


その影響か、ここしばらくひんやりとした音楽のレコードを多く更新しています

連日の猛暑、せめて涼しい気分に浸れるレコードを聴いて

この季節を乗り切っていきたいものですね

















2014年06月01日

今回はビリー・ジョエルの1stアルバム『Cold Spring Harbor』のお話です。
「えっ、ビリーのファーストって“ピアノ・マン”じゃないの!?」
と思っている方もいらっしゃるかもしれませんね。

本作は“ピアノ・マン”より2年前の1971年に、マイナー・レーベルからひっそりとリリースされた作品です。
プロデューサーのアイティー・リップとの確執、
おまけに制作側のミスで、ビリーの声が半音高い状態でマスタリングされてしまったという、いわくつきの作品です。
完成したレコードを聴いたビリーは激怒、
盤を道に投げつけたという話も残っています。
結果、殆ど売れることなく即廃盤、
1983年に再発されるまで、実に10年以上もの間、幻の1stとなってしまいました。

再発盤でようやく日の目を見、全米158位の初チャート・インを果たすわけですが、
ビリーの声は通常に戻され、オリジナル盤には入っていたオーケストラが取り除かれるなど、
かなり大幅に手を加えられています。

のちに『ストレンジャー』や『オネスティー』をはじめ、
数々の大ヒットを飛ばすビリー・ジョエル。
本作にはそのような“華”はまだありませんが、
ピアノ弾き語り主体の繊細で美しいナンバーがずらりと並ぶ
個人的には最も好きなアルバムです。
(ビリー本人にとっては、忘れてしまいたい作品なのでしょうが・・・)


そんなおススメの作品なのですが、
今回めでたくUKオリジナル盤で入荷しました!
英国プレスはフィリップスからのリリースですが、当時のフィリップスはラベルが黒から紺への切り替え時期。
もちろん激レアの黒ラベルでのご紹介です!

再発盤の音源で出回っている本作、
短くカットされる前の「You Can Make Me Free」や、
壮大なオーケストラで盛り上がる「Tomorrow Is Today」で涙を流して下さい!
ビリーの声はちょっと高いですが(苦笑)、それ以上の感動を与えてくれる大名盤です。























2014年01月30日
「こんなに素晴らしい内容なのに、何故もっと評価されないんだろう
・・・」
と思わず首をかしげてしまうレコードってありますよね。
今回は、私が個人的にそう思う作品を1枚紹介します。

トム・スプリングフィールド『Love’s Philosophy』です。

ロンドン生まれのシンガー・ソング・ライターですが、
英国のガール・ポップを語る上で絶対に外せない
ダスティ・スプリングフィールドのお兄さんでもあります。

トムは、ソロ作品を2枚残していて
1968年にリリースした1st『Sun Songs』は
レアグルーブ/ソフトロック・ファンから絶大な支持を得る
ボサ・ノヴァ作品で、未だ高値で取引されるレア盤です。

で、今回紹介する『Love’s Philosophy』は翌69年の2ndになります。
1stの人気があまりにも高いがために
その影に潜んでしまった感のある不運なアルバムのような気がしてなりません。
人によっては
「え、トム・スプリングフィールドって、アルバムもう1枚出してるの!?」
とか言う始末、悲しすぎます・・・。
素晴らしいジャケ・デザインであれば
思わずジャケ買いして、奇跡の出会いを果たすこともあり得ますが
残念ながら、まずジャケ買いすることなど無いような
地味なアートワークのジャケット、救われません・・・。

という訳で、今回は『Sun Songs』ではなく
『Love’s Philosophy』のお話です。

まず驚かされるのは、1stの雰囲気とは全く違うということです。
1stではボサ・ノヴァ路線でしたが
この2ndは、気品すら漂うブリティッシュ・フォーク作品なのです!
フォークと言っても、アコースティック・ギターの弾き語りではなく
ハープシコードやフルート等の管弦楽器の音色に包まれた
英国特有の湿度・翳りを感じさせる美しい作品で
牧歌的、叙情的、メランコリック・・・といった言葉があてはまる傑作なのです。
スウィンギン・ロンドンを象徴するレーベル、
“イミディエイト”からリリースされていてもなんら違和感無いような音像の中
トムの素朴で透明な歌声が響き渡ります。
英国ならではの品のあるひんやりとした世界が好きな方には
たまらない作品だと思います。
妹のダスティ、そしてフォーク・シンガーのノーマ・タネガとのデュエットも
それぞれ1曲ずつ収録されています。

聴けば聴くほどに心に染みてくる名作、
もっともっと多くの人に聴いてもらいたい作品なのです。

こういう素晴らしい作品に出逢うと
まだまだ何処かに知られざる名盤が眠っているんじゃないかと思って
ワクワクしてきます。
厳選した作品をパッケージ化したCDとは異なり
アナログの世界は無限に拡がっています。
だからレコード収集はやめられないのでしょうね。



この度めでたくトム・スプリングフィールドの
『Sun Songs』と『Love’s Philosophy』の2枚が入荷しました!
本日、ショップにアップいたしましたので
ちょっと興味を持たれた方は、是非ご覧ください。























2014年01月02日
昨年は多くのお客様に、当店をご利用いただきました。

心よりお礼申し上げます。有難うございました。


私が住む東京は快晴。

東京の年始は何故かいつもカラッと晴れる印象があります。

皆様がお住まいの地域はいかがですか?

土地によって、様々なお正月の迎え方があるのでしょうね。

皆様にとって、本年が良い1年となりますように。



今年も、定番からまだ見ぬ埋もれた名作まで

様々なレコードを追い求めていきたいと思っております。

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。





















2013年11月17日
ちょっと前までは汗だらだらの猛暑だったというのに

気が付けば秋を通り越してすっかり冬・・・

めまぐるしい気温の変化に体がついていきません

いや~な季節になりました

とは言え、別に冬が嫌いなわけではありません

心温まるアコースティック・ギターの音色が心地良い

フォークなんぞ聴くには最適な季節です

それでは一体なにが嫌なのか

答えは『乾燥』です

恐らくこれを読んでいる皆さんなら賛同してくれるのではないでしょうか

キレイにクリーニングした筈のお気に入りのレコードが

いつのまにかホコリまみれになっている哀しさったら・・・

「静電気除去のスプレーすればいいじゃん」とか言われそうですが

生憎私はあれがあまり好きではなく一切使っておりません

人畜無害(らしい)の液体クリーナーでせっせとクリーニングする日々です

一応静電気除去効果はあるみたいなのですが

スプレーには敵いません

加湿器をフル稼働させながら

夏が来ないかなぁ・・・などと早くも思っています

ま、夏になったらなったで、冬が恋しい~とか言うんですけどね



P.S.

加湿器ですが、あまり強く稼働させると
ジャケットの保護ビニールの表面が白くなったりするので要注意です!
ターンテーブルに盤を置きっぱなしにするなどもってのほか
何日も放置すると盤の表面にカルキの白い粉が付着します
加湿器とうまく付き合いながら
乾燥の季節を乗り切っていきたいものです



























































2013年09月16日
誰に知らせるわけでもなくひっそりとオープンした当店ですが

おかげ様で9月19日で一周年になります

いまだに広告等は出さずに細々と営業しておりますが

オープン当初はさすがに全く反応が無く

「本当にこのホームページは世の中に流れているのかしら?」

などと思ったものです

しかし、嬉しいことに少しずつアクセス数が増えていきまして

初めてご注文を頂いた時の感動は、今でも鮮やかな記憶として残っております

そもそも、ちゃんとした店かも分からないような未知のショップに

いきなり注文をするのは、かなり勇気がいることだと思います

私だったら躊躇して、数日間はもじもじしていそうです(笑)

“UKオリジナル盤の店”という、かなりマニアックな品揃えの為

相変わらずの細々営業ですが

今ではおかげ様で日本各地からご注文を頂けるようになりました

「こんな稚拙で地味なホームページが本当に全国に流れているんだなぁ」

と、妙な感動に浸っております

こうして1年続けることが出来たのも

勇気を出して『カートに入れる』をクリックしていただいた皆様のおかげです

お買い上げいただきまして本当にありがとうございます

ご注文を頂いた時は、嬉しさのあまり

直接品物をお届けに行きたい衝動に駆られてしまうのですが

そうもいきませんので

この場をかりまして、お礼申し上げます

また、このホームページをご覧になっている方、

わざわざアクセスしていただき、ありがとうございます

これからもさらにコアな品揃えを目指していきたいと思っております

今後もどうぞよろしくお願い申し上げます



P.S

ところで皆さんは一体どうやって
このホームページに辿り着いてくれたのでしょうか?
これをご覧の方、ご注文いただける時に
備考欄にでもちょこっとお書きいただければ嬉しく思います














































2013年08月08日
最近、腹の出具合が尋常じゃなくなってきたので
やむを得ずジョギングなんてものを始めてみました
別に太ってはいるわけではないのですが
だからこそメタボの腹は始末に負えません

腹筋とかでもいいのでしょうが
同じ汗だくになって辛い思いをするのなら
部屋にこもって黙々と腹筋運動するより
変化する景色を楽しみながら苦しさを紛らわすことができるジョギングの方が
幾分マシかなと思ったのがきっかけであります

朝はとにかく苦手なのでパス
日中は今の季節は暑すぎて到底ムリ
ということで、夜に走ることにしました

元々夜型なので、深夜でもOKなのですが
あまり遅い時間に走っても怪しまれるので
23時くらいの微妙な時間を選んでみました

始めた当初はまだ体が慣れていないので
翌日、膝がガクガクだったものの
次第に余裕が生まれてきて
今や毎回コースを微妙に変えながら
景色を楽しんでいます
1時間に満たない短い時間ですが、我が家の周りは
実にバラエティー豊かで退屈しません
新興住宅地→古い町並み→雑木林→団地→田んぼ・・・
と、短時間の間に様々な場所を通ります
そして終盤に最大の山場、朽ちかけた小さな病院の前を
全速力で駆け抜けます(怖いから)

それに「あら?こんなところに飲み屋があったんだ」
など、昼間だったら到底気付かない発見もあったりします
さらに見知らぬ家庭の団欒とかが見えたりするのも面白いです
(別に覗いてるワケではありませんよ、自然と目に入ってくるんですよ)
もちろん走りっぱなしではなく
走ったり歩いたりして無理のないよう調整してます
前方に会社帰りのOLさんが一人で歩いてたりすると
こちらも走るのをやめたりコースを変えたりします
暗い夜道で背後からハアハアいった息づかいの中年おぢさんが近づいてきて怪しまれたらたまったもんじゃありません
日々、気を遣いながら夜のジョギングを楽しんでいます
これで体重が減ってスリムな腹になったら
言うことナシなんですけどね














2013年06月28日
EPとはいわゆる45回転のシングル盤のことです

片面1曲ずつ、計2曲入りのものが主流ですが
片面2曲ずつ、計4曲入りの“ミニアルバム”的なものも
多く存在していました

50~60年代、レコードは大変貴重で高価なものでした
特に自由なお金の無い若い世代の人々にとって
LPなぞ高嶺の花(私もそうでした・・・)
そういう人たちにとって“ミニ・アルバム”的な4曲入りEPは
重宝したかもしれませんね

さらに何より嬉しいのが、海外では2曲入りEPはジャケ無しが一般的なのに対し
4曲入りEPにはジャケットがちゃんと付いているということ!
特にUK盤はLPと同様、コーティング折り返し仕様だったりするので
マニア心をくすぐります
LPのミニチュア版のようで、かわいいことかわいいこと

今の世の中のようにメディアが氾濫していないので
アーティストのポートレイトも限られています
なのでジャケ付きのEPって
お気に入りのアーティストの、今まで見たことの無かった写真が
何気に使われていたりするので
とても新鮮に思えたりします
アルバム未収録の曲が入っていたりするのも魅力的です


当店ではLPを中心にご紹介していますが
今後はちょこちょこEPも織り交ぜてアップしていきます
各ジャンルにLPとEPがごちゃ混ぜになっていると
いまいち分かりづらいので
新しく『EP/7INCH』のカテゴリーを作りましたので
そちらからご覧いただくと判りやすいと思います


■ 送料について ■

EPのみをご注文された場合は小さな梱包になりますので
送料を200円引きさせていただきます
但しシステムの都合上
ご注文と同時にお送りしております自動返信メールには割引は反映されません
在庫確認後に改めてお送りするメールにて
正式な金額をご連絡いたしますのでそちらをご参照下さい
















2013年05月27日
60年代のロンドンの若者を熱狂させた “スゴイ男” ガイ・スティーヴンス

ガイは1943年生まれ
20歳そこそこでソーホーのクラブでDJとして活躍
選曲のセンスには目を見張るものがあり、連日モッズ達を熱くさせていました

そんな彼の手腕に目を付けたのは
アイランド・レーベルの創始者、クリス・ブラックウェル
ガイに声をかけ、アイランドで新たに始める“SUEレーベル”の運営を彼に任せます

元々SUE(スー)はアメリカのレーベル
米スーからのライセンスを受けての展開でしたが
米スーの作品をそのまま英スーでリリースしたのはごく僅か
自分の耳で“カッコいい”と直感したものだけを採用したガイは
アーティストの有名・無名問わず
ジャンルもR&B、ブルース、ソウル、ジャズ、スカ等様々
しまいには米スー以外の音源さえも英スーから紹介します

元々レコード・コレクターでもあったガイ、
自分の知識と耳だけを信じ、積極的にリリースしていった結果
当時のイギリスのモッズ達だけでなく
数多くのアーティスト達にも絶大な信頼を得るようになります
ガイの選んだサウンドは、どれもカッコよく痺れるナンバーばかり
ジョージ・ハリスンは英スーのカタログを全て所有したとか

『UK・SUEという文字を見たら、どのアーティストであれ買って損はしない』
とにかくモッズ・ファンは必聴のレーベルなのです

音質に関しては、心なしかこもったようなずっしりとした感じ
決してクリアーなサウンドでは無いのですが、妙な迫力に満ちています
却ってそれが若者でごった返す深夜のロンドンのクラブに紛れ込んでしまったかのような
混沌とした雰囲気を味わえる気がしてとっても良いのです

イギリスはもちろんのこと、日本でも熱狂的な“スー・コレクター”が多く
どのカタログも高価で入手困難なのが実情です
米スーとは全く別物の“英スー”の独特な世界
近日中に英スーの音源を集めたオムニバス盤をアップしますので
興味を持たれた方、ぜひチェックしてみて下さいね














2013年04月26日
初めてこのジャケを見たときの衝撃は忘れられない
キング・クリムゾンの『クリムゾン・キングの宮殿』のジャケを
見たときの衝撃とはちと違う驚きである

「この3人、大丈夫?」的な女の子たち
多分この子達、自ら好んでこんな衣装着たワケじゃないんだろうなぁ
しかも中央の女の子、なんか老けているんですけど・・・


彼女たちはペーパー・ドールスという3人組
パイ・レーベルで数々のシングルをリリースし
1968年には唯一のアルバムも残しております
これはそのアルバムのジャケ写真です

で、このアルバム
ブリティッシュ・ソフトロック界における重要人物である
トニー・マコウレイがプロデュースしているのです
ファウンデーションズやフライング・マシーン、ピケティウィッチ等を手掛け、完成度の高い名曲を提供している人なので
彼の名を知る人は、思わず身を乗り出してしまうかもしれませんね

気になる内容は
期待を裏切ることなく、とびっきりのポップスがギュッと詰まった
ステキなアルバムに仕上がっています
決して歌が上手いとは言えない彼女たちですが
キュートな声質は内容にとてもマッチしています

ガール・ポップの宝庫のパイ・レーベル
ブレイカウェイズやジュリー・グラントなど
数々の名曲を持ちながらもアルバムをリリースすることなく
シングルのみで消えていった人達が多い中
唯一であったとしても、アルバムをリリースしたペーパー・ドールス
あっぱれだと私は思います


それにしてもこの強烈なジャケ・・・
イギリス人と日本人は美的感覚が違うのでしょうか
裏ジャケの3人の写真の方がよっぽどマシ(もとい、可愛い)と
私は思うのですが・・・


・・・ということで
このペーパー・ドールス、なかなかの美品で入荷しましたので
土曜日にはアップ出来ると思います
裏ジャケももちろん載せますので
是非チェックしてみて下さいね





































2013年04月16日
桜の季節は瞬く間に終わり
暖かくなると思いきや
再び肌寒い日が続いていた東京ですが
ようやくまばゆい日射しの汗ばむ陽気になってまいりました
皆さんがお住まいの地域はいかがですか?
 
窓から陽光が差し込むと
なんだかワクワクした気分になり
無性に外に出ていきたくなります
もういい歳だというのに

そこで、これからの季節にぴったりの
モータウン・ソウルの話


モータウンとは
当時ヒット・メーカーとして活躍していた
ベリー・ゴーディーJr.によって
1958年に設立された
アメリカ・デトロイトのレーベルです
『人種の垣根を越える曲を』という理念から
ソウル、R&B、ポップスを見事に融合させ
アメリカのポピュラー・ミュージック史上
もっとも華々しい成功を収めた黒人専門レーベルとなります

その明るくポップでモッドな曲調は
白人層はもちろん
スウィンギン・ロンドン真っ只中のイギリスにまで幅広く浸透し
ビートルズやザ・フー等のブリティッシュ・バンドにもカバーされています

モータウン・サウンドの特色は
その分かりやすいメロディー・ラインにあります
明るく爽やかで簡潔な流れでありながら
胸がキュンとする箇所が必ず入っているということ
結果、ソウルファンだけでなく、MODS・ポップス・ソフトロックといった
様々なジャンルのファンの心をも掴んでしまうのでしょう

60年代のモータウンを支えたのは
スモーキー・ロビンソンや
ホーランド=ドジャー=ホーランドといった優秀な作曲家陣
彼らがいなかったら、モータウンの歴史も
かなり違うものとなっていたかもしれません

・・・というわけで
モータウンの作品を昨日からプチ放出しております
定番モノから入手困難なレア物、はたまた状態イマイチのお買い得盤まで
少しずつ出してまいりますので
興味ある方、ぜひチェックしてみて下さいね

















2013年03月23日
マリリン・モンロー?
いいえ違います、イギリスの女優、ダイアナ・ドーズです。
どこの国にもいるんですね、こういうお色気系の人って。

1950年代のイギリスを代表するセックス・シンボルで
“英国のマリリン・モンロー”とも呼ばれていたとか。(やっぱりね・・・)

私が初めてこの人を知ったのは
まだレコード収集を始めて間もない頃の、とあるレコード屋でした。
はじめ遠目に見たので「えっ、裸!?」と思い、かなり焦りましたが
よくよく近づいて見ると・・・なるほど、肌色のドレスでした。
とはいえ、雰囲気からしてかなりのお色気系であるということは一目瞭然、
しかもジャケットが特殊で、観音開き仕様!
「裸っぽいドレス着たお色気女優のジャケットで観音開き!? おいおい、これ開いたら一体どんな写真があるんだよ!?」
と、やけに気になったのですが
29800円とかそんな値段だったので
その時は名前だけ覚えて退散した記憶があります。

それから数年経って
念願の入手を果たすわけですが
これが実に素晴らしいヴォーカル・アルバムなのです。
お色気系特有のねっとりとしたヴォーカルを想像していたのですが
とてもキュートな歌声!
ビッグ・バンドにのせて軽やかに歌う彼女の声にすっかり痺れました。
50年代からいくつかシングル盤は出しているようですが
アルバムは60年リリースの本作だけのようです。
今でも時々引っ張り出してきては聴いているお気に入り盤です。

女優としての活動は、15歳でスクリーン・デビューを果たし(1931年生まれ)
数々の映画に出演したものの
持ち合わせていた演技力もそれほど評価されることが無かったようで
全盛期もそれほど長くはなく
お色気&コメディの仕事が多かったようです。

しかしこのアルバム、

・観音開きの特殊ジャケット
・彼女の似顔絵(?)をあしらったラベル
・レッド・ヴィニール

と、1960年というご時世ではまず考えられない特別扱い!
当時の彼女のイギリスでの人気の程をうかがうことが出来ます。
ビートルズのアルバム『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』のジャケットにも登場しています。

残念ながら彼女は1984年に卵巣がんの再発により52歳の若さで亡くなってしまいます。
もっともっと彼女の歌声が聴きたかったですが
彼女がもっとも輝いていた時期の歌声を記録したこのアルバム、
大事に大事に聴いていきたいと思います。


つい先日、このアルバムをもう1枚仕入れることに成功しましたので
準備ができ次第、アップします。
観音開きを開いた写真も載せます。
気になる方はチェックしてみて下さいね!


























2013年03月06日
浅草に行ってきた

年に一度くらいの割合で

仲の良い友人4人で浅草に集まるのが恒例になっている

とは言っても別に観光するワケでもなく

昼に待ち合わせをして

ラーメン屋→お茶飲んで→居酒屋に行く

というコースで一日が終わる

しかもいつも同じ店である

一年振りなので皆沢山のネタを持っている

お互いの近況を交えて語り合うので一日はあっという間である

で、最初に行くラーメン屋はいわゆる“チャッチャ系”

丼に盛り付けて仕上げに背脂を上から“チャッチャ”とふりかける

ことから付いたネーミングらしい

私は若かりし頃、背脂たっぷりのコッテコテのラーメンしかラーメ

ンとは呼ばなかった

『こってり』とか『家系』とか書いてある店を見つけるとそわそわ

するというか血が騒ぐというか・・

しかし最近になって、もう若くないのか

あっさり系のラーメンの良さが解るようになってしまい

ここしばらく背脂系はご無沙汰であった

以前は自然と早足になってしまったものだが今や店の前まで来ても

なんだかクールな自分であることに気付く

「やっぱりもう年かなぁ・・」

などと感慨深くなっていたのだが

店に一歩入った途端に懐かしい背脂の香り・・・

当時の感覚と、ついでに若さまでよみがえり

ゴテゴテの背脂なんてなんのその、一気に食してしまいました

胃がもたれることもなく、その後コーヒーを飲み、そのまま居酒屋

へ直行です

やっぱりいくつになっても美味しいものは美味しいんですね







2013年02月18日
昨夜は職場の人たちと飲みに行きました。
職場の飲み会というと、無礼講と言いつつも上下関係があったりして
イマイチ気が乗らないというか酒がマズイというか
私はあまり好きではないのですが、
今回は気のおける“仲間”だけ8人ほどの小さな会だったので
とても楽しい充実した時間を過ごすことが出来て
酒も料理も美味しいこと美味しいこと!
至福のひとときでした。

・・・ここまで書いて
「おや、音楽にも同じことが言えるのでは?」と思いました。

何度も何度も擦り切れるほど聴いているお気に入りのレコードがあったとします。
でもそれって、何時いかなる時に聴いても良いって訳ではないですよね。
ちょっと気分じゃない時に聴いたらそれ程でも無かったりします。

逆に、全然良くなくて棚の奥に追いやっていたレコードを
ふと取り出して聴いてみたらものすごく良かった・・なんてことありませんか?

はたまた、レコード屋で流れていた音楽に魅せられて即買いし、
ウキウキで帰って早速聴いてみたら・・
「あれ?店で気に入った曲はどれだっけ?」
みたいな経験ありませんか?

実は私はこんな経験しょっちゅうです。
どうやら音楽にはそれぞれ役割があるようです。

楽しいときに聴いて良さを発揮する曲。
哀しいときにこそ聴いて良さが解る曲。
年齢を重ねることで身に沁みる曲・・・。

そう考えてしまうと、どんな音楽にも輝く時があるということです。
世の中には、高額で取引されているレア盤があったり、永遠の名盤があったりしますが
その一方で、百円とかで投げ売りされている“カス盤”があるのも実情です。
でもそんな“カス盤”でも輝く時があるのではないか?と思うわけです。

つまらない曲だなぁ・・・と思っても、
少なくとも、それを作った人は魂を込めているわけですし
その曲がいつか輝いて、聴く者を心地よくさせてくれるのではないか・・・と思ってしまうわけです。

ここで今回のタイトル「音楽に駄作なし!」に繋がるわけですが、
こんなコトばかり考えているから
私の部屋のレコードは減ることなく
山積みになる一方なんでしょうね。





2013年02月15日
え!? 何でこのクソ寒い真冬にクール・ジャズ!?
・・と思われそうですが、クールなヴィブラフォン奏者のカル・ジェイダーと、クールなピアニストのアーマッド・ジャマールのレコードをUPしました。

なんて季節感の無い店なんだ!とお思いでしょうが、
日々UPするレコードをどのように選んでいるかといいますと、
ズバリ「私が今聴きたいレコード」を選んでいるのです。
というのも、UPするにあたってヘッド・フォンでじっくり試聴し、
キズが無いかしっかり確認し、コメントを書くのですから
今とっても聴きたいものでない限りは、気力が持続しません。

しかし困ったことに、私の周りはレコードがぎっしり詰まった段ボールが山のように積まれています。
どの箱に何が入っているかなんて、もはや把握していません。
とりあえずは「最近寒いから心温まるハートウォーミングなフォークとか出てくれば・・」などと思いながら手短な段ボールをゴソゴソやって・・・出てきたのがクール・ジャズだったわけです。

通常ならやり過ごすところですが
「おや、懐かしい!これ、どんな音だっけ?」
と思い、ターン・テーブルに乗せたところ
これが実に良いわけです。
真夏にクーラーをガンガンに効かせた部屋でアイス・コーヒーかなんかを飲みながら聴いてこそクール・ジャズの醍醐味だ!
などと思っていたのですが、
寒さに震える通行人を眺めながら暖房の効いた暖かい部屋で聴くクール・ジャズもなかなか良いものだということが今回判りました。
スキー場でソフト・クリーム食べたらとっても美味しかった、みたいな感じでしょうか・・・???
皆さんも是非試してみて下さいね。
2013年01月16日
一昨日の東京は大雪。
いつもなら夜半に降り始めて朝目覚めたら銀世界・・・
というパターンなのですが、
今回は昼前に降り出して午後には都心も雪化粧というのですから
よほどの降りだったのでしょう。
案の定、首都圏は交通マヒ。
帰宅出来ない人もいたようです。

私はというと、一昨日は運良く自宅にいたので
そんな街の様子をのんびりテレビのニュースで見ていました。

雪の日って、なんでこんなに静かなのでしょう。
雪が世の中の喧騒を吸収してくれるのでしょうか。
“しんしんと降る”とは実にうまく表現したものです。
なにもかもを吸収して掻き消してくれる雪の日、とっても好きです。

・・・なぁんて詩人になっていられるのは、暖かい部屋の中から外の雪を眺めているときに限ってのことですけどね。
外出せねばならなかった昨日は、つるっつるに凍った道を七転八倒しながら歩くハメになり、思いきり雪を恨みました・・。
2013年01月05日
明けましておめでとうございます。


Xmasが終わったと同時に、世の中は一気に年末モード。

慌ただしい日々でありながらも、次第に空気が透き通っていく経過

を楽しむのが好きなワタクシであります。

何で年末年始は空気が美味しいんでしょうかね。

車の量が減るせいでしょうか。

私を含め東京に住む者にとっては、それが実に顕著に分かります。

静寂に包まれた街もそろそろいつも通りの表情に戻りつつあります。

正月気分を味わえるのもほんのひと時。

年末年始って、訳もなくわくわくするだけに、終わってしまうのは

なんか寂しいなぁ・・と思ってしまいます。

皆さんは正月を十分満喫できましたか?

今年はさらにパワー・アップして、大塚レコードを充実させていき

たいと思っております。


まずは新年にふさわしいとびっきりの女性ヴォーカルからスタート

です。

今年もよろしくお願いいたします。




2012年12月04日
その名の通り、アトランティック・レーベルからリリースされたソウルのことですが、当時はレーベルによって独自の音作りがされており、詳しい人が聴くとイントロだけで「アトランティックだ!」と分かるほど、強い個性があります。
音を聴いただけでレコード会社が分かるなんて、今の世の中では考えられないことです。

60年代のソウルの2大レーベルは、何と言ってもアトランティックとモータウンでしょう。(かなり大雑把ですが)
英国においてはこの二つのレーベルが60年代ソウルを支えていたと言っても過言ではないでしょう。

モータウンは誰でも口ずさめるようなポップなメロディー・ラインのものが多く、洗練されたソフト・ロックにも近い感じの楽曲が目立ちます。
一方アトランティックは、いなたい渋めのナンバーが多く、ブルース寄りかもしれません。魂を感じるのは断然こちらでしょう。
モータウンが陽ならアトランティックは陰、みたいな感じでしょうか。(あくまで私個人的な意見ですが)

同じソウルでありながら、対照的な2大レーベル。
好みが分かれるところかもしれませんが、永遠に色褪せることの無い名曲を数多く産み出してきた2大レーベル、私にとってはどちらも無くてはならない存在です。

そこで、今回はアトランティック・ソウルに焦点を絞り、紹介していこうと思います。
アトランティックは音だけでなく、アート・ワークにも独特の個性があり、ヴィヴィットな色彩&配色を施した大胆なデザインのジャケットが多く、現代の人たちが見ても全く古臭さを感じさせません。さらにUK盤になると、コーティング仕様のものが多いので、とても鮮やかで美しく、思わずジャケ買いしてしまいそうになる危険なレーベルでもあります。

少し前に「アトランティック100選」なるものがCDでリリースされ、大量の名作が気軽に聴けるようになりましたが、やはりアナログの音で、そしてLPサイズのジャケで持っていたいものです。

そこで、アトランティック・ソウルをまとめて紹介すべく、只今頑張って仕込み中です。連日、クリーニングと試聴に勤しんでおります。
今週末には少しずつアップ出来そうなので、興味を持たれた方、アトランティック・マニアの方、どうぞお楽しみに。
定番物からレアな物までランダムに出す予定です。
ここ数日でいきなり冬が到来してしまった日本列島、熱いソウルで寒い毎日を乗り切りたいですね。



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