UKオリジナル盤専門の中古レコード店
■ 「UKオリジナル盤」の表記について

当店では『そのタイトルにおいて最も発売時期に近い初期に、イギリスでプレスされたレコード』に対して、''UKオリジナル盤'' という言葉を使用しています。

たとえば、アメリカのアーティストがアメリカでリリースした作品の場合、正式にはアメリカ初期プレスがオリジナルとされますが、当店ではその作品が初期にイギリスでプレスされたものにおいては ''UKオリジナル盤'' と表記しております。
その点、ご承知おき下さいますようお願い致します。
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2012年11月11日
「それが例え自宅の近所であれ、知らない小路に入った瞬間に“旅”になる」
誰が言ったかは忘れましたが、以前こんなニュアンスの文章を読んだことがあります。そして私は強く共感したものです。

私は見知らぬ街を歩くのがとても好きです。
そしてそこに味のある路地があったりしたら言うことなしです。
観光スポットやら最近出来た話題の施設などには目もくれず、何てことない生活臭漂う道がこのうえなく好きです。

今日、ちょっとした用事で電車でふた駅の小さな町に行ったのですが、普段は駅前しか行かないところを今日はふと一本違う道に入ってみました。
すると、表通りからは想像もつかなかった“昭和”を感じる古びた世界がありました。
・・・と言っても、時代に取り残されたような飲み屋や汚くて狭い中華料理屋などが数軒建ち並ぶだけの100メートルあるかないかの小さい通りなのですが、ささやかな幸せを感じてしまいました。

私にとっては初めての街(道)ですが、そこには昔から変わることなく人々の暮らし・営みがあったんだなぁ・・と感慨深くなってしまいます。今までこの道をどんな人が歩き、どのような人間模様があったのだろう・・などと、あれこれ想像しながら100メートルの小旅行を楽しみました。
今日はちょっと得をした気分です。

おそらく私はレトロな気分に浸るのが好きなようです。だから新譜のレコードには興味を示さずに中古レコードばかりを追い求めるのでしょうね。


2012年10月19日
1968年は店主の誕生した年。

そして、何気に「この曲好きだなぁ・・・」と思ったレコードは、1968年作のものが多かっ

たりする。

確かに68年頃は、アメリカでもイギリスでも音楽シーンが大きく変わった時なので名曲も

数多く作られているのだが、これは単なる偶然だろうか? なにか縁のようなものを感じ

る。

68年の曲にはどこか身近で懐かしい感じがする曲が多く、体にすぅ~っとなじんでいくよ

うな不思議な感覚がある。

もしかしたら、当時これらの音楽が常に周りで流れていて、幼い私は無意識のうちに耳

にしていた・・・とか、もしくは産まれる前に母のおなかの中で聴こえていたものが、今レコ

ードを聴いたことで蘇ってきたのだろうか・・・。

しかし、当時(今もだが・・・)我が家は洋楽などを聴く洒落た家じゃなかったしなぁ・・・。

私にとって、永遠に解明されないであろう謎である。
2012年10月14日
コンディション表記の「VG」
これはVery Goodの略。

レコード収集を始めた頃、私はてっきりVGを“とても良い状態のレコード”を指すものだと勘違いしていました。だって、ベリー・グッドなのだから・・・。
ところがVGの上に「EX エクセレント」、「M ミント」があることを知り、それがとんでもない間違いだということを知るわけです。

VGとはキズなどが多くノイズも出て、ジャケットの場合は汚れや破れもある可能性大のいわゆる“やや難あり”のものですが、実は私はそんなVG盤がけっこう好きだったりします。

針飛びはまっぴらごめんですが、レコード特有のプチプチノイズ音、なんだか心が落ち着きませんか? 古いヴォーカル物やフォークを聴いている時とかにパチパチプチプチ鳴っていたりすると「あ~、幸せだなぁ・・・」とか思ったりします。

現に、ヒップ・ホップのサンプリングに使われている音源、あれって必要以上にノイズ鳴りまくりのレコードを選んで使用しているって思いません? もっと状態の良いレコード選んで使えよ!なんて思いませんよね。 みんな無意識のうちにパチパチ・ノイズを「心地よい味のある音」として認識しているのではないでしょうか。

VGのくたびれたジャケも、今まで何十年もどこの国のどんな人が手にして、そしてどのように人から人へ流れて、今ここにたどり着いたんだろう・・・などと想像を膨らませることが出来るので好きです。新品よりも愛着がわくというか・・・出来の悪い子ほどかわいい、みたいな感じでしょうか。

思えば中古レコード収集って、素晴らしい趣味だと思いませんか?
新しい物が次から次へと出てきて物で溢れている今の世の中。昔のレコードを捨てることなく大切に聴いているわけですから。立派な「エコ」ですよね。

たとえお気に入りのレコードがVGだったとしても、私は大事に大事に聴いていきたいと思っています。
2012年10月04日
今になって日本には台風が来たりしていますが、夜ともなるとすっかり秋の風。
皆さん体調など崩していませんか?

今年の夏はとにかく暑かったですね。
毎日毎日うだるような猛暑で、表を歩いていても景色がゆらめいて見えるような・・・。
でも、今から思い返してみれば「ああ、煌めいた季節が去ってしまってさみしいなぁ・・・」
とか思ったりして・・・。

私はそんな気だるい夏が好きですが、ちょっぴりひんやりした風が心地よい今の季節もとても好きです。そして決まってフォークのレコードを取り出してしんみりと聴きます。
夏には滅多に聴かないのですが、この時期はフォークやSSWが大活躍。恐らく、今の空気にぴったりなのでしょうね。

いま聴いているのはJUDEE SILL(ジュディ・シル)。
ご存じかもしれませんが、彼女は不幸な家庭に育ち、彼女自身も10代で家出、2度の離婚、犯罪で服役、麻薬中毒・・・と、波乱の人生を送ります。
世に出したアルバムは2枚(近年になって当時発表されなかった音源がリリースされましたが)、それも評価されることなく、表舞台から姿を消し、70年代末にコカイン中毒によりこの世を去った悲劇のシンガーです。

ナイーブな歌とシンプルなサウンドは最近になって評価され、当時はプレス数も少なかったことから、今では1万円以上で取引されています。人生とは皮肉なものですね。

彼女の1stアルバムを本日、夕方くらいにアップします。
ジャケットのエッジがかなり擦れてしまっているのでお求めやすい価格にて紹介します。

その他、今の季節にぴったりのしっとり系の女性ヴォーカルも出しますので、興味ある方、是非チェックしてみて下さいね。
2012年09月30日
思えば、物心つかない幼い頃から私の周りにはレコードが常にありました。

親に買ってもらった童謡のレコードを中心に、毎日プレーヤーの前に座って耳を傾けていました。そしてそれだけでは満足できず、家にあったオトナのレコードさえも引っ張り出して聴いていました。歌詞の意味なんかまったく理解出来ないくせにです。

もともと音楽を聴くことは好きだったようですが、なによりターンテーブルをぐるぐる回るレコードをぼんやり眺めていることに幸せを感じていたようです。
そのせいか小学校に入る前から、子供向けレコードに多かった“コロムビア”や“CBSソニー”のレーベルの絵をそらで描けるという、とんでもない特技を持つ妙な子供でした。

一日中レコードを触っていてもまったく飽きない私にとって、CDの出現はとてもショッキングな“事件”でした。

あんな小さな銀の円盤から音が出るなんて意味不明でしたし、手のひらサイズの歌詞カードにも失望しました。ずっしりとしたジャケットの味わいも無く、なによりクレジットの文字が小さくて読めないじゃないですか!

CDが発売されてもしばらくはレコードを買っていましたが、やがて生産終了でCDを買わざるを得なくなりました。

そんな私もいつしかCDの音にも慣れ、CDが当たり前になっていたある日のこと(今から15年ほど前です)、とあるソフトロックのリマスターCDを聴いてた時のことです。
ヘッドフォンで聴いていたのですが、突然片方のヘッドフォンの音が数秒ほど聴こえなくなったのです。「あれ?」と思い、解説を読むと、音源が古いためマスターテープが一部損傷しているとのこと。「音源が古いんだから仕方ないか・・・・・おや?だとしたら、その当時のレコードを聴けばいいってわけか!?」

翌日から中古レコード屋めぐりです。時間はかかりましたが、念願のそのアルバムのオリジナル盤を入手した時の感動は今でもはっきり覚えています。当時のオリジナル盤ですからマスターテープの損傷などあるはずもなく、気持ちよく聴くことが出来ました。

それがきっかけとなり、再び私はレコードに囲まれた毎日を過ごすことになります。

私は60年代の音が好きなので、「ある程度集めたら終わりが見えるだろ」と軽く考えていたのですが、とんでもない!
終わるどころか、掘り下げたり、枝分かれしていったり・・・もう底なし沼です。
そんな状況のまま、今日に至っているわけです。

「誰か助けてくれぇ~」とか言いながらも、こんな人生も楽しいなぁ・・・なんて思ったりしています。
これがレコード・コレクターというものなのかもしれませんね。


2012年09月19日
はじめまして。
この度、UKオリジナル盤のお店をオープンすることになりました店主の大塚です。

皆さんにとってのUK盤のイメージとはどのようなものですか?
私の最初の印象は、ズバリ“高い!”でした(笑)

私がレコード収集を始めたのは今から10年くらい前のこと。
はじめは安い再発盤やらアメリカ盤を買いあさっていました。しかしやがてレコード屋の壁に飾られてある、ツヤツヤに輝くコーティングされたUK盤の存在に気が付きます。
「アメリカ盤に比べてずいぶん高いUK盤って一体なんなんだ?」と、さして気にも留めずに敬遠していましたが、鮮やかな印刷のツヤツヤ感や、紙を折り返して作られた独特のジャケが無性に気になり始め、某レコード屋の半額セールかなんかで買ったボブ・ディランのレコードが私にとってのUK盤初デビューでした。
「UK盤は音が良い」とも言われていますが、私の印象としては「良い」というより「安定している」といった感じでしょうか・・・一概には言えませんが。
ラベルの雰囲気も、歴史を感じさせる趣きのあるデザインが気に入りました。
私の中で、“何か特別なものを手に入れた”という、不思議な感動があったことを今でも覚えています。それ以来、UK盤の魅力にどっぷりはまってしまい、今日に至っております。

そんな妙な魅力を持つUK盤。「そう思うのは私だけでは無いはず。UK盤の良さをいろんな人に知ってもらいたい!」と思ったのが、この店をオープンさせるきっかけとなりました。

いつ床が抜けてもおかしくない位たまった大量のUK盤、紹介したい作品は無数にあります。しかし店主は機械オンチ。パソコンがかなり苦手です。一度に大量アップは出来ないと思いますが、こつこつコンスタントにアップして、バラエティーに富んだカラフルな店を目指していきたいと思います。是非こまめにチェックしてみて下さい!
また、今現在店主は日中会社勤めをしていますので、お問い合わせやご注文において、早急な対応が出来ない場合が多々あると思います。ご不便おかけ致しますが、よろしくお願いいたします。






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