UK Mercury LML 4001 mono
Condition sleeve : EX- / record : EX-
1929年オクラホマ州生まれのチェット・ベイカー。ウエスト・コーストを代表するトランペット奏者です。
本作は1964年の11月にニューヨークで行われた3つのセッションを収めたアルバムで、彼のフリューゲル・ホーンが味わえる異色の1枚です。
ダイナミックで疾走感に満ちたバップ・チューン「This Is The Thing」や「Pamela's Passion」、しっとりエレガントにスウィングする「I Wish You Love」、クールなフルートとフリューゲル・ホーンがミッドナイトな雰囲気を醸し出す「One With One」、そしてピアノ+ギターを従えての「Born To Be Blue」と「Ev'rything Depends On You」、ピアノ+ベースの「The Touch Of Your Lips」、味わい深いギターのみの「You're Mine, You!」の4曲では、チェットの甘いヴォーカルが聴けます。
ボビー・スコット、ハル・ガルパー、ボブ・ジェームス(ピアノ)、ケニー・バレル(ギター)、フランク・ストロージャー(アルト・サックス/フルート)、フィル・アーソ(テナー)、マイケル・フレミング(ベース)、チャーリー・ライス(ドラムス)が参加。デュオやトリオ、セクステット等、様々な編成の演奏が並ぶ本作。あまり目立たない印象の作品ではありますが、思わず何度も針を落としてしまう不思議な魅力に満ちた隠れ名盤です。
表ジャケは黒が基調の為リング/コーティングすれが若干見られますが、ヨレ感は無くツヤも良好です。左下底エッジ沿いに少々のコーティング浮き、取り出し口中程に極々僅かなダメージ、エッジ沿いに数本のシワが散見されます。裏ジャケは目立つ汚れや書き込み等は無く、白さを保っています。四隅の角および底エッジの所々にスレ剥がれが見られますが、抜けは無く背文字も鮮明です。
盤は長いヘアラインや線スレ、表面スレがチラホラ見受けられる為EX-としましたが、大半が音には影響しない表面的なもの。A2の一部で極々僅かな周回プチを感じますが、殆ど気にならない微細なものです。ごくたまに軽微なチリプチを感じる箇所はありますが、鑑賞の妨げになるような目立つノイズは一切無く底チリも少なめ。大変良好な再生状態です。
米 Limelight からリリースされたオリジナル盤も元々希少ですが、ジャケ違いのこの英国プレスはかなりレアです。是非このチャンスをお見逃しなく!
UK盤。片面コーティング・ジャケット。
Texturedラベル。
マトリクスは1L▽1、2L//1