大塚レコード

UK Esquire 32-157 mono
Condition sleeve : EX-- / record : VG++


１９２０年ミズーリ州カンザスシティ出身のチャーリー・パーカー。ディジー・ガレスピーと共にモダン・ジャズの創世に携わった“ビバップの父”と呼ばれるアルト・サックス奏者です。
本作は米 Charlie Parker Records から１９６１年にリリースされたアルバムの、大変貴重なジャケ＆曲順違いの英国プレスです。
１９５２年９月２６日にニューヨークのロックランド・パレスで行われたライヴの記録ですが、観客が録音した音源を元に制作されたとの説も有り、音質は残念ながら今ひとつです。
チャーリーの流麗なアルトが素晴らしい「Rocker」や「Moose The Mooche」、多くのアーティストが取り上げた名バラード「Laura」、楽しさ伝わるカリプソ・スタンダード「Sly Mongoose」や、ラテン・チューンの「My Little Suede Shoes」、痛快に疾走する「Lester Leaps In」等を収録。
マンデル・ロウ（ギター）、ウォルター・ビショップ・ジュニア（ピアノ）、テディ・コニック（ベース）、マックス・ローチ（ドラムス）に、ヴァイオリンやヴィオラ、チェロ、オーボエが加わった演奏です。
観客のざわめきや会話がそのまま入っており、いかにも ''実況中継'' 的な作りの本作、音質の悪さに加え、途中で突然フェードアウトして終わってしまう曲がある等かなり雑な編集ですが、この時期のチャーリーはとにかく絶好調。ノリに乗った演奏の瞬間を捉えた貴重な記録と言えるでしょう。


表ジャケは微かなリング／コーティングすれ、右上角付近や取り出し口中程に複数の折れジワ、左下角に僅かなコーティング浮きが見られますが、エッジ沿いのシワは少なくツヤもまずまず良好です。裏ジャケはうっすらとしたリングウエアやシミ汚れがまばらに散見され、やや経年／使用感有りです。四隅に少々の角打ちとスレ剥がれが見受けられますが、抜けはありません。
盤はうっすらとした表面スレや紙スレ・ヘアラインが全体まばらに（特にデッドワックス）散見される為ＶＧ評価としましたが、音に影響するような深いキズはありません。軽い底チリは時折感じますが、鑑賞の妨げになるような酷いノイズは一切ナシ。大変良好な再生状態です。

ＵＫ盤。コーティング折り返しジャケット。
Ｔｅｘｔｕｒｅｄラベル。
マトリクスは ZX/LP-1-A / ZX/LP-1-B
市販のインナースリーヴです。