UK Transatlantic TRA 107
Condition sleeve : VG+ / record : EX--
1930年ロンドン生まれのアニー・ロス。ヴォーカル・トリオ ''ランバート、ヘンドリックス&ロス'' に在籍していたことでも知られる英国の歌姫です。
アメリカで大活躍していた彼女が一旦帰国、1963年にリリースされたのが本作です。ドラマーのトニー・キンゼイ率いるクインテットが演奏を担当、ゴードン・ベック(ピアノ)、ジョニー・スコット(アルト・サックス/フルート)、ビル・ル・サージュ(ヴィブラフォン)をはじめとする豪華な面々が参加しています。
粋なスウィング・ナンバー「Bellini」や「The Ass' Song」、少し投げやりでソウルフルなヴォーカルが絶妙な「Johnny」、都会的で晴れやか、コミカルな味わいの「Sick Man」、叙情的なフルートとピアノをバックにしっとりと歌う「Things」、ベースと共にアニーのヴォーカルも弾む「Go To The Wall」、ピアノの伴奏のみでミュージカル仕立ての歌いまわしを聴かせる「The Ballad Of The Ape And Judge」等を収録。
クリストファー・ローグの詩にスタンリー・マイヤーズとトニーが曲を付けたオリジナル・ナンバーで構成された本作、物語を読み聞かせるようなアニーのヴォーカルが絶品です。粋な大人の為の極上ヴォーカル名盤です。
ぱっと見そんなに悪くはないジャケですが、取り出し口側底エッジに9センチ程の裂けを接着剤で修復した跡が見られる為VG評価としました。
表ジャケは若干のコーティングすれ、左上角付近から天エッジ沿いに並行して極細の長いヨレジワが多く散見されますが、ツヤは概ね良好です。裏ジャケはうっすらとしたリングウエア、左上品番の下に小豆大の剥がれ、左下折り返し部に少々の破れ&ムケが見受けられます。四隅の角およびエッジの一部にスレ剥がれ有りですが、背文字は鮮明です。
盤はうっすらとした表面スレやヘアライン・円周スレがチラホラ散見される為EXにマイナス2つ付けました。多くが音には影響しない表面的なものですが、B2中盤と終盤でそれぞれ小キズによる4回のプチをはじめ、若干の底チリ・所々でチリプチを感じる盤です。鑑賞の妨げになるような酷いものは特になく概ね良好の再生状態ですが、多少のノイズはOKという方のみご検討下さい。
XTRAのジャケ違い再発盤はたまに見かけますが、オリジナル・プレスは大変稀少です。ずっしりとした重量盤の安定した音質を是非お試し下さい!
UKオリジナル盤。コーティング折り返しジャケット。
マトリクスはA/B
無地の薄紙インナースリーヴです(片サイドに抜け有り)