UK Columbia 33SX 1774 mono
Condition sleeve : EX / VG+++ record : VG+++
１９２６年南ロンドン出身のスタン・トレイシー。１６歳でプロとしてデビュー、優れた作品を発表しつつもロンドンの名門クラブ ''ロニー・スコット・クラブ'' でハウス・ピアニストとしても活躍した、ブリティッシュ・ジャズ界において欠かすことの出来ない重要人物です。
本作は、ウェールズ出身の作家／詩人ディラン・トーマスのラジオ・ドラマ『Under Milk Wood』にインスパイアされて誕生した１９６５年のアルバムです。
トレイシーならではの斬新で弾むようなピアノ・タッチが際立つ「Cockle Row」、深い霧に包まれたかのように幻想的な「Starless And Bible Black」、セロニアス・モンクを彷彿とさせるメロディ・ラインが不思議な魅力を放つ「No Good Boyo」、優雅で伸びやかなテナーが印象的な「Penpals」、気品漂う美しいバラード「Under Milk Wood」、クールでアヴァンギャルドな「A.M. Mayhem」等を収録。
ボビー・ウェリンズ（テナー・サックス）、ジェフ・クライン（ベース）、ジャッキー・ドーガン（ドラムス）とのカルテットでの演奏。全曲トレイシーによるオリジナル、彼のセンスが光る１枚です。
表ジャケは微かなリングすれ、取り出し口にごく僅かなスレヨレ、エッジ沿いに細かいシワが散見されますが、コーティングのツヤは良好です。裏ジャケは経年による紙の黄ばみ、取り出し口下方に数ミリの破れ、背表紙沿い＆底エッジ沿い中程に黄ばんだ手指汚れが見受けられますが、書き込み等はありません。抜けは無く背文字も鮮明、角スレも少なめです。
盤はやや太い１本のヘアラインがＡ面に、うっすらとした表面スレや紙スレ・ヘアライン・細かいスリキズが両面まばらに散見される為ＶＧ評価としましたが、大半が音には影響しない表面的なものです。Ａ１イントロで若干のチリプチ、Ａ４後半で２回のプチ、Ｂ４中盤で２０回前後、終盤で１５回程の周回プチ、Ｂ３中盤で粒状のプレスミスによるこもったプツを４回等若干ノイズを感じる箇所はありますが、いずれも演奏の邪魔にはならない程度の軽めのものです。微かな底チリ・時折軽微なチリプチは感じますが、再生状態は両面共に概ね良好です。
ＵＫオリジナル盤。コーティング折り返しジャケット。
マトリクスは１Ｕ／２Ｕ
インナースリーヴのふちにシミ有り。
