UK Columbia 33SX 1700 mono
Condition sleeve : EX-- / record : VG++
50年代にブルーノートに「ウン・ポコ・ロコ」等の衝撃作を残したピアニストのバド・パウエル。その後ヨーロッパに活動の場を移し数々の作品を残しましたが、自らの死期を悟ったのか、晩年はアメリカに帰るのを望むようになります。そして念願叶ってアメリカに戻り録音したのが本作。彼が亡くなる2年前の1964年に発表された作品です。
本作はファンの間では最もひどいと言われている(らしい?)演奏で、最晩年のパウエルの演奏は確かにヨレヨレしており、ベースのジョン・オリーとドラムスのJ.C.モーゼスもかなり振り回されている印象。ある意味とてもスリリングな異色作と言えます。
しかしながら「Someone To Watch Over Me」「I Remember Clifford」などのバラード曲の解釈はさすが。どんなに衰えようと、しっかり“パウエル色”のジャズに仕上がっています。やはり彼は天才です。個人的にとても好きな1枚です。
表ジャケ、右上と左下にほんの僅かな剥がれがあるものの、しわ・よれ少なくしっかりとしたジャケットです。裏ジャケも少しの黄ばみが一部に見られますが概ね良好です。
盤は薄いスレ・こまかいスリキズがいくつかあります。音への影響はあまり無さそうですが、B面にチリノイズ・プチノイズが若干あります。(特に静かな2曲目と4曲目)
しかしながら英コロムビアの透明感ある音質は存分に楽しめるコンディションだと思います。
UK盤。コーティング折り返しジャケット。オリジナル・インナースリーブ付。マトリクスは1N/1N