UK Fontana TL 5284 mono
Condition sleeve : EX+ / record : EX+
ロサンゼルス生まれのバス・クラリネット／アルト・サックス／フルート奏者、エリック・ドルフィー。
１９６４年の本作は、ベルリンで心臓発作の為３６歳という若さで亡くなる僅か２７日前にオランダで録音された、彼の実質上の“遺作”です。
地元のラジオ局の番組用にレコーディングされた本作、今やヨーロッパのフリー・ジャズ界の大御所となったピアニスト、ミシャ・メンゲルベルク、ドラマーのハン・ベニンクが参加していることでも知られています。突拍子もないバスクラのアドリブ＆スリリングな演奏のセロニアス・モンクのナンバー「Epistrophy」、歌心溢れるフルートの澄みきった音色が美しい「You Don't Know What Love Is」をはじめ、彼でしか成し得ない独特のアドリブ・フレーズを存分に堪能できる、緊張感に満ちた最高傑作です。
アルバムのラストに収録されている彼の肉声、『音楽は演奏と共に空（くう）に消え、二度とそれをとらえることは出来ない・・・』、自らに待ち受けている未来を予感しているかのようなメッセージに、胸が締め付けられます。
ジャケ・盤ともにお薦めの美品です。
表ジャケ左上にシール剥がし痕、裏ジャケ右上に僅かな剥がれがありますが、いずれも殆ど気付かない程度のものです。それ以外はほぼパーフェクトで、コーティングのツヤは大変美しく、シワ・ヨレは殆ど無し。裏ジャケも白さを保っています。
盤はフォンタナ特有の砂紋のようなビニール跡が、光にかざすと両面に薄く薄く見えます。しかし音への影響は特に無く、他にスリキズ等も見られないキレイな盤面ですのでＥＸ＋としました。耳障りなノイズも無く、再生状態は大変良好です。
ＵＫ盤。片面コーティング・ジャケット。Ｔｅｘｔｕｒｅラベル。
マトリクスは１Ｌ １／２Ｌ １
