UK Pye NSPL 18217 stereo
Condition sleeve : EX- / record : EX / EX-
「アントニオ・ペドロ・ハッチ? 聞いたことない人だなぁ、でもジャケの右端に写っている男性、何となくトニー・ハッチに似ているような・・・?」と思った方、大正解です!
1939年ミドルセックス出身のトニー・ハッチ。 ''英国のバカラック'' との異名を持つイギリスを代表する作曲家/アレンジャーです。
1968年の本作は ''アントニオ・ペドロ・ハッチ'' の変名でリリースされたボサノヴァ・アルバムです。
ロジャース&ハートのスタンダード「I Could Write A Book」を筆頭に、アントニオ・カルロス・ジョビンの「Wave」や「Once I Loved」、ジョアン・ドナートの「Amazon」、マルコス・ヴァーリの「So Nice」、ロバート・メネスカルの「Little Boat」等のボサ・スタンダードを収録。元々洗練されたボサ・テイストの楽曲はハッチの得意分野。自作の「Birds」「Too Much Too Soon」「Sole Bossa Nova」も違和感なく収まっています。
ボサのリズムにハッチならではの英国的香りが見事に融合。クールで心地良い傑作です。
表ジャケは微かなリング/コーティングすれ、取り出し口側に4〜5本のヨレジワ、エッジ沿いにヨレジワや細かなシワが散見されますが、ツヤは概ね良好です。裏ジャケはほんの僅かなリングウエアやスレ汚れ、右上 MONO 表記の所にステレオ・ステッカーが剥がれた形跡が見られますが(ステッカーはありません)、大きな汚れや書き込み等は無く概ね白さを保っています。抜けは無く背文字も鮮明、角スレも少なめです。
盤は数本のヘアラインやほんの僅かな紙スレ・表面スレが光にかざすと微かに見受けられるA面をEX、それらに加え6曲目に米粒大ほどのキズ(プレスミスのようにも見えます)による15回の周回プチを中盤で感じるB面をEX-としました。そこ以外はごくたまに軽微なチリプチを感じる箇所はあるものの、鑑賞の妨げになるような酷いノイズは特に無く底チリもわずか。再生状態は両面共に良好です。
UKオリジナル盤。コーティング折り返しジャケット。
マトリクスはA-1/B-1