UK CBS S 63510 stereo
Condition sleeve : VG+++ / record : EX+
1969年に発表されたローラ・ニーロの3rd。
ピアノの弾き語りが大半を占め、感情の赴くままに強弱・テンポを変化させながら硬質で鋭い歌声を聴かせる、異様な緊張感に包まれた作品です。都会の闇、静寂、冷たさ、孤独、絶望・・・といった彼女の永遠のテーマが、本作ではさらに深く表現されています。
全編通して重く、冷たい空気が張りつめる本作ですが、フィフス・ディメンションが歌った「Save The Country」、シュープリームスやペトゥラ・クラークがカバーしている「Time And Love」、この比較的ポップな2曲が収録されていることで、かなり心が救われます。
臆することなく内面をむき出しにした、極めてパーソナルなアルバムで、好き嫌いが分かれるところですが、ローラの最高傑作であるということは間違いないでしょう。
NONコーティングの見開き仕様のジャケですので、どうしてもダメージ・スレが目立ちます。
本品も表裏に微かなリングすれ、背部分と四隅に若干のスレが見られますが、このアイテムにしては良好な方だと思います。
表ジャケ右上にハンコ、裏ジャケに若干の波うちが見受けられます。見開き内部は特に問題なく良好です。背文字はまずまず良好、抜けはありません。
盤は極薄の紙スレが少し見られる程度の美盤です。静寂部が多い作品ですのでチリノイズは皆無とは言えませんが、時折軽く聴こえる程度で耳障りなノイズは無く、再生状態は概ね良好です。
UKオリジナル盤。NONコーティング見開きジャケット。
マトリクスはA1/B1