UK Decca LK 4967 mono
Condition sleeve : VG+ / record : EX〜EX+
1934年ロンドン・ハムステッド生まれのシンガーソング・ライター、トム・スプリングフィールド。ダスティ・スプリングフィールドのお兄さんと言った方が分かりやすいかもしれませんね。
優れたソロ・アルバムを2枚残している彼ですが、本作は1968年にリリースされた1stです。
アルバム全体を包むのはラテン〜ボサノバのリズム。それに加え英国ならではの牧歌的な香りと気品が見事に融合した本作、「Manha De Carnaval」や「Tristeza (Goodbye Sadness)」、「Guantanamera」「A Banda」等のラテン・スタンダードから、51年のフランス/イタリア映画の「Anna (El Baion)」まで、親しみやすい素朴な声で歌います。とりわけアントニオ・カルロス・ジョビン作の心和む美曲「Estrada Do Sol」、フルートと女性コーラスをフィーチャーしたビートルズの「Here, There And Everywhere」は素晴らしい完成度、思わずため息です。自作のオリジナル・ナンバーもさりげなく3曲収録しています。
優しさと温もりに満ち溢れた、レアグルーヴ/ソフトロック・ファン必聴の名盤です。
表ジャケはやや多めのリング/コーティングすれ、上部数ヶ所に光にかざして分かる程度の小さな文字痕、エッジ沿いに細かいシワが散見されます。裏ジャケは若干濃い目のリングウエア、左上にスタンプ、右上に赤マジックの線、随所にスレ汚れが散見される等、やや経年/使用感有りです。四隅の角およびエッジの所々にスレ剥がれが見受けられますが、抜けは無く背文字も鮮明です。
盤はごく僅かな表面スレが光にかざして微かに見える程度。両面とも音に影響するようなキズの無いキレイな盤面で、ラベルのヒゲも1〜2本です。唯一A3に5ミリほどの引っ掻きスレが見られますが、こちらも音には出ません。耳障りなノイズは一切無く、底チリもわずか。再生状態はEX+、大変良好です。
UKオリジナル盤。片面コーティング・ジャケット。
マトリクスは2A/1A
インナースリーヴに小さな書き込み有り。