UK Sue ILP 927 mono
Condition sleeve : VG+ / record : VG+++
1918年ミシシッピ州生まれのブルース・シンガー&ギタリスト、エルモア・ジェイムス。ボトルネック奏法を駆使したスライドギターによるワイルドで強烈な音は、後のロック・ギタリスト達に多大な影響を与えました。
本作は英 Sue の運営を任されていたガイ・スティーヴンスがチョイスした編集盤、1965年リリースの作品です。
51年ヒットの代表曲「Dust My Broom」をはじめ、ロバート・ジョンソンの「Standing At The Crossroads」、ジミ・ヘンドリックスがカバーしたことでも知られる「Bleeding Heart」、気怠く絡み付くような「The Twelve Year Old Boy」に「It Hurts Me Too」、軽快なブギウギ調「One Way Out」、アーシーな香りを放ちながら疾走する「Cry For Me Baby」等の歌ものから、ご機嫌なピアノをフィーチャーしたR&R「Elmore's Contribution To Jazz」や「Pickin' The Blues」といったインストまで収録。
63年に心臓麻痺でこの世を去ったジェイムス。活動期間は僅か10年とちょっとですが、残された録音はいずれも黒く濃密。伝説のブルース・マンの軌跡を知るには打ってつけの1枚です。
表ジャケは微かなリング/コーティングすれ、左上盤の痕に沿った長いシワ、右上曲目付近に9センチ程の縦ジワ、エッジ沿いに細かいシワが多く散見されますが、コーティングのツヤはまずまず良好です。裏ジャケは若干のリングウエア、取り出し口沿いに細かいシミ、左上に青ボールペンの書き込み、折り返しふちに黒ずみ汚れ、背表紙沿いに黄ばんだシワが散見される等やや薄汚れた印象です。四隅の角および背表紙中程にスレ剥がれが有り文字の一部が消えていますが、抜けはありません。
盤は薄い紙スレ・線スレ・ヘアラインが両面全体に散見される為VG評価としましたが、大半が音に影響しない表面的なものです。経年による軽い底チリ・チリプチは感じますが、鑑賞の妨げになるような酷いノイズは特にナシ。再生状態はEX-くらい、概ね良好です。
A面ラベルに鉛筆による書き込み有り。
UKオリジナル盤。コーティング折り返しジャケット。
Texturedラベル。
マトリクスはA//1、B//1