UK Contemporary LAC 12316 mono
Condition sleeve : VG+ / record : EX〜EX+
1925年カリフォルニア州生まれのアート・ペッパー。ウエストコースト・ジャズを代表するサックス奏者です。
本作は、1960年10月24・25日にロサンゼルスで吹き込まれたクインテットでの演奏です。
軽快でキレの良いアンサンブルを聴かせるハロルド・ランドの「Smack Up」にバディ・コレットの「A Bit Of Basie」、力みの無いアルトのソロを堪能出来る自作曲「Las Cuevas De Mario」、ブルージーな味わいのベニー・カーター作「How Can You Lose」、哀愁に満ちた美しいバラード「Maybe Next Year」、意外なチョイスとも言えるオーネット・コールマンの「Tears Inside」を収録。ジャック・シェルドン(トランペット)、ピート・ジョリー(ピアノ)、ジミー・ボンド(ベース)、フランク・バトラー(ドラムス)が参加しています。
薬物依存による体調不良の中での録音ですが、それを感じさせないリラックス・ムード漂う名演。何度聴いても飽きの来ない不思議な魅力を放つ1枚です。
表ジャケはリングすれ、右上にコーティング浮きを伴ったやや太いシワ、背表紙沿いに剥がれを伴った3本のシワが見受けられます。裏ジャケは左上に破れ等のダメージを修復した透明ボンドの痕跡、背表紙沿いに僅かなコーティング浮きと黄ばんだシワが散見されます。抜けはありませんが四隅の角およびエッジの所々にスレ剥がれが散見され、背文字の一部が消えています。全体的に経年/傷みが感じられる為VG評価としました。
いっぽう盤はデッドワックスの一部に僅かな表面スレが見られるくらい。両面共に目立つスレ・スリキズの無い美盤です。耳障りなノイズは一切無く、底チリも少なめ。大変良好な再生状態です。
UK盤。両面フル・コーティング折り返しペラジャケ。
溝有りラベル。
マトリクスは1B/1B