UKオリジナル盤専門の中古レコード店

店長日記

懐かしさを求めて

2012年11月11日

「それが例え自宅の近所であれ、知らない小路に入った瞬間に“旅”になる」
誰が言ったかは忘れましたが、以前こんなニュアンスの文章を読んだことがあります。そして私は強く共感したものです。

私は見知らぬ街を歩くのがとても好きです。
そしてそこに味のある路地があったりしたら言うことなしです。
観光スポットやら最近出来た話題の施設などには目もくれず、何てことない生活臭漂う道がこのうえなく好きです。

今日、ちょっとした用事で電車でふた駅の小さな町に行ったのですが、普段は駅前しか行かないところを今日はふと一本違う道に入ってみました。
すると、表通りからは想像もつかなかった“昭和”を感じる古びた世界がありました。
・・・と言っても、時代に取り残されたような飲み屋や汚くて狭い中華料理屋などが数軒建ち並ぶだけの100メートルあるかないかの小さい通りなのですが、ささやかな幸せを感じてしまいました。

私にとっては初めての街(道)ですが、そこには昔から変わることなく人々の暮らし・営みがあったんだなぁ・・と感慨深くなってしまいます。今までこの道をどんな人が歩き、どのような人間模様があったのだろう・・などと、あれこれ想像しながら100メートルの小旅行を楽しみました。
今日はちょっと得をした気分です。

おそらく私はレトロな気分に浸るのが好きなようです。だから新譜のレコードには興味を示さずに中古レコードばかりを追い求めるのでしょうね。




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